筆者は夫に発達障害の疑いを持った時、何もわからないまま、勉強を始めました。
ここで最初の壁は、夫はADHDなのか自閉症スペクトラム(以下ASD)なのか、どっちなのか?と言うことでした。結論をいうと、最終的な診断は医師のみができることであり、素人が決めつけることはできません。しかしここでポイントが、ADHDとASDはどちらかしか持っていない人は少ない、多くの方が併発していると言うことです。
本記事ではケアラーである筆者の経験をまとめていきます。
ADHDとASDは併発していることが多い

筆者は、夫がどうも”普通”の人とは違うと言うことに気づいた時、ADHDなのか、ASDなのか?と、本を読んで非常に悩んでいました。もしかしたら発達障害ではなくて性格なのかも、とも思った物です。
しかし精神科医の先生の方の多くは「発達障害は併発していることがほとんど」とおっしゃっていたり、カサンドラさんの声を聞くと、やはりADHD・ASDが併発していることが多いようです。
筆者の夫は時間の感覚がなかったり、信じられないような忘れ物をしたりと、ADHDが強いと診断されたのですが、冗談が通じなかったり、言葉がうまく出てこなかったり、言葉を言葉のまま受け取ったり、共感力が低い点はめっちゃくちゃ、ASDなのです。
そして不思議なことなのですが、同じ人でも日によってADHDが強く出たり、ASDが強く出たり、変動がある場合もあるのです。
筆者の夫も、基本的にはADHD傾向が強いのですが、日によってはASDの方が強く出て自閉的になることもあるのです。
ADHDとASDは被さっている

人にもよりますし、医師の診断なしには決めつけてはならないのが発達障害ですが、支える側としてはADHDとASDは別物ではあるが、被さって併発すると考える方が賢明と言えるでしょう。
ADHDやASD傾向がある方をよく観察していると、どちらか片方しか持っていない、と言うことは基本的に見られないと思います。
と言うのも、筆者自信が「この人はADHDなんだから、自閉的な面は訓練すれば良くなるんじゃないか」「ADHDなんだから、ASDは持っていないはず」と勘違いしていたからです。
発達障害は病気と違い、脳の特性です。白黒つけられる物ではないんだな、と柔軟に考えておくとケアラーの方には助けになるかもしれません。
自閉症について学ぶと、発達障害がわかる

発達障害は、このように定義づけられています。
知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである
https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/shogai_infomation/shien_guide/__icsFiles/afieldfile/2021/03/17/13_developmental01.pdf
頭の中で考えているのに、言葉に出ないわけです。
自閉症というと、ほとんどの方は、非常に抵抗感を覚えるものです。
筆者も、自分の夫が自閉症と言われて、ものすごくショックを受けました。しかし、自閉症にも、さまざまな種類があるのです。自閉症を正しく学ぶと、発達障害がものすごく良くわかるようになります。
自閉症の場合は、考えているのに、口にガムテープを貼られているように自分を表現できない状態です。想像しただけで、超辛いですですよね。そして発達障害の場合は周りからは普通の人に見えますから「自分から話せよ」とひたすらダメ出しされるわけです。ずっとこの繰り返しの人生ですから心が折れてしまいますよね。
発達障害のパートナーと生きていくためには、正しく理解する。適切に接する。
これがポイントだなと、カサンドラ歴8年の筆者は思うのでした。
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