カサンドラ症候群になった私が、過去にやっておけばよかったこと

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カサンドラ症候群は正式な病名ではないそうですが、発達障害を持つパートナーとの生活が原因で、いわゆる抑鬱状態、鬱状態に陥った方のことを指します。

筆者もADHD/ASDを持つ夫との新婚生活の3年間は深刻な鬱状態に苦しんでおり、本来なら幸せなはずの時間が地獄になり、そして、時間ばかりが過ぎてしまいました。

そして、37歳になった今、30代前半でやっておけばよかった、、もっと早く、こうしておけばよかった、、、と後悔していることがあります。

過去の私に向けて書くつもりで、もしパートナーが発達障害だと分かったらやっておきたいことを3つ、経験からまとめてみます。

資格を持った、プロのカウンセラーに相談する

パートナーが自閉症?!誰に相談する?

筆者が初めて発達障害専門家のドアを叩いたのは、結婚してから3年が経った頃でした。その頃の筆者は心身ともに、ボロボロでした。結婚してから痩せ細り、なんとか仕事はしていましたが、メンタルは常にスレスレ。もっと早く、専門家を訪ねていたら、もしかしたらすぐに離婚して、新しい家族を持っていたかもしれません。もしかしたらカサンドラにならずに夫と生活を送れていたかもしれません。

 

それほど、お金をきちんと払った対価として専門的なカウンセリングをしてくださるプロの専門家というのは、絶大に頼りになる存在なのです。

 

筆者は発達障害という存在を全く知らぬまま、夫と結婚し、その後さまざまな違和感やトラブルを経てようやく発達障害の存在を知りました。

その後夫が会社の産業医経由で尋ねた精神科医によりADHD/ASDと認められたものの、当時は夫のケアばかりに目が向いて、ケアラーである筆者自身のケアが全くできていませんでした。

やっていた事といえば、本当に気が許せる友人に話をしていたり、コーチングのコーチに話をしたり、SNSで同じようなカサンドラの方と交流などだったのですが、今振り返ればこれは大きな間違いでした。

なぜかというと、友人やコーチングのコーチ、カサンドラの個人は精神科でもなければ発達障害の専門家でもないため、正しい知識はくれなかったからです。相手だって、良い気はしなかったでしょう。

このため、もしパートナーが発達障害かも?もしくは、発達障害だと精神科に認定されたのであれば、できるだけ早くご自身の気持ちをケアし、その際にはプロの手を借りるようにしてほしいと思うのです。

 

卵子凍結

どんどん身近になる卵子凍結

筆者は37歳になるのですが、この度、卵子を凍結することにしました。

筆者は31歳で夫と結婚したのですが、その後夫の発達障害問題で夫婦仲が崩壊。今もまだ再建の途中なのですが、お気づきの通り、出産のラストチャンスとも言える30代が夫との問題で過ぎ去ってしまったのです。

夫婦の問題ではあるものの、夫のこれまでの素行による面が大きかったため、夫の方から卵子凍結の提案があり、夫が費用も負担してくれることになりました。せめてもの慰謝料?のような形で考えたようです。

 

筆者は結婚すれば子供なんて出来るだろうと思っていたのですが、夫の発達障害が露見してからは、夫のケアでまるで親子のような関係になってしまい、セックスレスになりました。そして、夫との間に子供を持つことすら、考えられなくなるところまで落ちてしまったのです。ここから夫婦関係の再建に取り組んでいる最中なのですが、まさか、こんなに時間がかかることになるとは思いもしませんでした。

今振り返れば、少しでも若いうちに、まずは卵子凍結をして人生の保険をかけた上で、夫と本当にこの先も結婚生活を続けるのかを検討したり、夫婦関係の再建に取り組めばよかった、取り返しのつかない時間を失ったと強く後悔しています。

 

筆者は元々、子供はいてもいなくてもいいや、くらいに思っていたのですが、夫と修復したとしても、もし他のパートナーと出会うことがあったとしても、何もしなければあと数年で子供を持てる可能性が限りなくゼロになってしまいます。その前に、少しの人生の可能性のオプションとして、卵子を凍結することにしたのです。卵子を凍結するなら、もう今を逃せない。それなら最終手段として出来ることをやっておこう、という結論になったのです。

 

結婚しているのに、筆者は健康なのに、どうして卵子凍結なんか、、、という思いで泣きはらした日々もありましたが、医療関係者の親戚の話や、不妊による体外受精で子供を授かった友人の話を聞くうちに、大袈裟に考えず、医療の進歩を使うことはもう少し柔軟になっていいのかな、と思えるようになったのです。

 

離婚

発達障害は立派な離婚理由になります

筆者は2年の交際を経て夫と入籍し、その半年後に式を挙げました。

夫の発達障害に気付いて夫婦関係が崩壊し始めたのは、幸か不幸か、入籍の後でした。結婚式の準備中に癇癪を起こしたり、プランナーと話しているときにYouTubeを見始めてしまったり、手に負えないADHDの症状が出ていたのですが、式を取りやめることはしませんでした。

というか、できなかったのです。

周りは結婚おめでとうのムード一色。親も友人も職場の同僚も、誰も私の心には気づきませんでしたし、私も打ち明けられませんでした。

そんな中で式をキャンセルして経った数ヶ月で離婚する、ということは当時の私には出来なかったのです。

それでも今振り返って思うのは、一刻も早く発達障害の専門家に相談に行き傷が浅いうちにスピード離婚をしてもよかったのではないかな、ということです。

当時は今ほど発達障害について世間の理解もありませんでしたが、今は違います。

発達障害が社会問題化しており、振り回されて苦しむ方も爆増し、発達障害が知的障害がなく言葉の遅れはなくても自閉症だという認識が、多くの人にあるからです。これでは結婚生活は無理だ、というのも当事者の方や世間一般の方でも認知されるようになっているのです。立派な、スピード離婚の理由にできるのです。

  

当時31歳だった私は子供のことも考えて結婚を継続、、などと考えていましたが、37歳になった今でも子供はいません。そして、夫婦の中は再建の途中です。

でももし、すぐ離婚すれば、十分に出会いはあったはずです。子供だって持てていたかもしれませんし、気持ちが通じる方と新しい人生を十二分に踏み出せていたことでしょう。

当時の私にもし出会えたなら、無理して結婚なんか続けなくていい、31歳なんて超若い、いつでも次の人に出会えるよ!と言ってあげたいなあと思います。

 

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